人事関連業務に携わってこられたユニティ・サポートの小笠原代表に企業人事の新潮流と社員の帰属意識を高める施策について講演をいただきました。
まず、背景についてお話いただきました。日本の労働生産性は主要先進7か国で最低であり、エンゲージメントの低さも際立っており、「熱意あふれる社員」の割合もアメリカの31％に対し日本は6％、139か国中132位とのことでありました。
どの業界でも共通の課題として人材の獲得と定着率の向上があります。統計に依りますと「退職の経験がある」との回答が84％にも及ぶようです。一般的に退職理由を基に対策しがちですが、これは効果的でない可能性が高く、「辞める理由」よりも「残る理由」を知って強化するほうが効果的とのことでありました。
帰属意識を高めるエンゲージメント施策には、やりがい創出や適切な評価など様々ありますが、講演のなかで私にとって印象的だった点として、「心理的安全性」というワードがありました。チームにおいて、他のメンバーが自分の発言に対し恥じたり、拒絶したりしないという確信を持っている「チームは安全な場所である」という認識が共有された状態、とのことです。この1点だけでも「残る理由」になり得るのではないかと感じました。データに基づいた客観的で非常に参考になる講演でありました。
株式会社トータル・エージェント 堀田 知成
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小笠原講師
